みなさん、こんにちは。訓練所責任者SSA(Servicedog Supreme Advisor)の川崎です。本日のお話は、あえて活動報告に記載いたします。
夏になると、増える動物虐待通報。「猛暑の中、補助犬(以下、介助犬とします。)が連れ回されている!虐待だ!犬が死にそうだ!」といった通報は少なくありません。中には長時間後をついて回って通報してくるケースもあります。 ※ここに掲載の介助犬は記事内容とは無関係です。
そのような情報が耳に入ると、一般的なご返答で「使用者には介助犬に無理をさせないように指導しております。」と回答するのですが、それは当たり前のお話です。使用者が訓練を受講する際には必ず指導する点です。ただ、これではいつになってもこのような問題は解決しないでしょう。
そもそもこの通報は一方通行な話ですね。物事には必ず事情があるはずです。介助犬ユーザーにだって必ず事情があるはずです。
特に皆様に知っていただきたいのは、介助犬ユーザーは、身体障害者です。生活の中で何らかの身体的不自由を抱えて生きておられます。自分の寿命がいつまで保つか不安いっぱいで毎日を必死に生きている方も少なくありません。健常者の身では想像もつかない不自由を抱えてお過ごしで、生きているのも嫌になるくらい辛い日々を過ごして来た方もいらっしゃいますし、コミュニケーションが苦手な方もいらっしゃいますし、見えない苦しみをいっぱい抱えている方も少なくありません。
だから、そばに来てくれた介助犬に心を救われているのですから、介助犬には感謝していて、むしろとても大切に扱っているんです。
ですので、単なるわがままではないし、動物を虐待している訳ではないということを知っていただきたいです。
「そこには必ず訳がある、だから見守ろう!」という思いやりの目線で見ていただけないでしょうか。